コメの価格が3週連続で値下がりです。4000円台が日常となってきたコメもここにきて3000円台が見えてきました。こうした中、スーパーやコメ卸の間では様々な異変も起きています。
「こちらですね。新潟産のコシヒカリになります」
「ここに“250g増量”と書いてありますね」

三条市のスーパー『マルセン』です。

売られている県産コシヒカリには、見慣れない“増量”の文字が…

【マルセン 太田雅悠 専務】「(コメを扱う)問屋さんからは、ずっと『値下げなんてあり得ない』と言われていたんですけども。少しずつ“お米の値段が下がったり”だとか、販売価格は一緒ですけれども、袋に入っている量が“ちょっと増量されたり”だとか。そういったもの(増量)はもうここ数年見たこともなかったので」

卸売業者からのコメの仕入れ価格が、先月上旬から下旬にかけて100円から200円ほど下がっているということで、それに合わせて店頭での販売価格も値下げしています。

【マルセン 太田雅悠 専務】「去年なんかは、この時期かなり価格がまたさらに上がった時期なんですけれども、予測を裏切って、お米がちょっとずつ安くなっているというところで、ちょっとここでまたお米の売れ行きが変わってくるのかなと」

農林水産省によりますと、今月1日までの1週間で、全国のスーパーで販売されたコメ5キロあたりの平均価格は前の週より45円安い4073円。

値下がりは3週連続で、ピークだった去年の年末と比べると、340円ほど値下がりしました。

【買い物客は】「私毎日、安いものを探して、1日4軒巡るんだけど。こしいぶきとコシヒカリ、新之助、変動がすごいね」
【買い物客は】「やっぱり今までの価格からいくと、コシヒカリで3000円台、3500円というくらいだったら、皆さん手が出るんじゃないでしょうか」
新潟大学の伊藤亮司 助教は、今後の価格をこう分析しています。
【新潟大学 伊藤亮司 助教】「大きな流れは下がっていくということをベースに動き始めているけれど、それが実際に広がるかどうかは、春以降のその作付け状況だったり、天候を見ながら動いていく」

価格が下落傾向の中、卸売業者は…
【壱成 早川典孝 社長】「当初は、このぐらいいるだろうというところで用意させてもらったんですけども…」
県内の農家から直接買い取ったコメをスーパーなどに卸している、阿賀野市の「壱成」。倉庫にはコシヒカリやこしいぶきなどのブランド米が高く積まれています。

【壱成 早川典孝 社長】「(例年は)一つぐらいが空いているんですよ。ある程度しっかりあるんで、その分が25%~30%多い感じ」

倉庫には例年より3割ほど多い在庫が…背景にあるのは新米の「買い控え」だと言います。

【壱成 早川典孝 社長】「新米当時は、まだ備蓄米もありましたし、あと令和6年産の残りのお米もありましたし、あと外国のお米があったんですね。本来7年産のお米がそういったお米で市場が取られている。その分まあ7年産が余っていくというところだと思いますよ」
去年、JAによるコメ農家への「仮渡し金」が過去最高水準となる中で、この卸売業者は2025年産のコメを例年のおよそ2倍の値段で買い付けました。

高値で仕入れた在庫を抱える中、今後は市場の動向に合わせ、卸値の変更を検討せざるを得ないといいます。
【壱成 早川典孝 社長】「赤字にはしたくないけども、皆さん残したくないところで、お互いに販売競争にこれからなってくると思いますのでね、波に乗っていかないといけませんからね」

伊藤 助教は、卸業者が在庫を抱えきれず、赤字覚悟で売る「投げ売り」に発展する可能性があると話します。

【新潟大学 伊藤亮司 助教】「とにかく売り急ぎっていうのが出てくるのが大体業界標準で6月。余ったもの行き場がなくなったもの、どうするか。最後投げ売りっていうのが加速するというシナリオも十二分に想定される」

令和の米騒動に翻弄されてきた消費者、農家、そして流通関係者たち。コメの価格はこの先どうなるのでしょうか。










