『エコノミークラス症候群』は 予防できるのか?

エコノミークラス症候群は、車の中など狭い場所で長時間同じ姿勢を続けると足に血のかたまり(血栓)ができてしまうもので、血栓が移動して肺の血管に詰まった場合には、死に至ることもあります。

エコノミークラス症候群は、災害の避難時に特に注意が必要で、年齢に関係なく誰にでも発症の恐れがあるものです。
2004年の中越地震の際、小千谷市では最大でおよそ3万人が避難していましたが、できてしまった血栓は長期間体内に残るため、時間がたってから影響を及ぼすおそれもあります。

そこで、エコノミークラス症候群を長年研究している新潟大学大学院の榛沢和彦特任教授が中心となって被災者を対象に、エコノミークラス症候群の“その後の症状”を調べる検診を毎年行っています。

【新潟大学大学院 榛沢和彦特任教授】
「震災とかで起きてしまった場合には、全員ではないですが、何かあったら病院に行くようにおすすめすることが重要」