新潟県は胎内市の採卵鶏農場で3日、高病原性鳥インフルエンザを疑う事例が確認されたと発表しました。

県によりますと3日朝、胎内市の農場から下越家畜保健衛生所に、「死亡羽数の増加などの異常がみられる」と通報がありました。下越家畜保健衛生所が立ち入り検査を行ったところ、A型インフルエンザ簡易検査で陽性が確認されたということです。現在、中央家畜保健衛生所で遺伝子検査を行っていて、陽性が確認されれば新潟県内では今シーズン初の高病原性鳥インフルエンザとなります。
この農場ではおよそ63万羽の採卵鶏を飼育していて、県は飼養家きん・生産物などの移動制限を指示し、立ち入り制限と立ち入り時の消毒の徹底などを指示しました。

県は3日午後から会議を開き、今後の対応について情報共有をするとともに県民に対しては「これまで鶏肉を食べることで鳥インフルエンザウイルスが人に感染することは報告されていない」などと冷静な対応を呼び掛けています。