ホーネンアグリ 小林ひかり社長
「新潟県内の枝葉、草、もみ殻、そしておからが入っている。この堆肥をペレット状にして田んぼに撒く。稲がしっかり根を張ってくれて、暑い夏とか、養分をしっかり吸収してくれて、生育にいい影響が与えられるんじゃないかと思っている」

とぎ汁にはデンプンなどの栄養素が含まれているため、これが微生物のエサとなり、働きが活発化。分解や発酵が進み、よりよい堆肥づくりにつながる可能性があるということです。

ホーネンアグリ 小林ひかり社長

「(とぎ汁を)堆肥に入れることで、微生物もしっかり働いてくれて温度も出ているし、とてもいい堆肥に仕上がっているのではないかと期待している。(とぎ汁は)微生物にとっても利用しやすい、おいしいエサなんじゃないかなと思っている」

産官学が手を取り合って生まれた『Nサイクルプロジェクト』は、岩塚製菓から出たコメのとぎ汁を生かしてホーネンアグリが堆肥を作り、再び田んぼへと戻そうという『資源循環』の取り組みです。

同時に、長岡技術科学大学が田んぼや稲にとってよい働きをする微生物の研究を進め、将来的な活用を目指しています。この取り組みには長岡市も補助金を出して支援しています。

コンセプトは「田から出たものを田へ還す」。安全・安心なコメ作りで長岡産のブランド化を図り、価値をプラスすることで地域の田んぼを守っていく新たな農業モデルの構築を掲げています。