今年、初の女性総理が誕生した日本。しかし、「ガラスの天井」が破られるまでの道のりは平たんではありませんでした。小池百合子都知事は、自民党総裁選に出馬した初の女性政治家です。今回、小池知事が、TBS『報道の日』の膳場貴子キャスターの取材に応じ、自民党時代を「『鉄の天井がある』とみんなで言っていた」と振り返りました。
はじめは“男女関係なく”――経済キャスターから飛び込んだ政治の世界
膳場:
そもそも男性中心の政治の世界に小池さんが飛び込んだ理由や覚悟とは?
小池知事:
キャスターをしていると、いろんな情報が入って、いろんな方とお目にかかって。ああすればいいのに、こうすればいいのにって思うことありませんか?
東西冷戦が終わって、バブル経済が破裂したという瞬間でした。
これはもう自分自身がプレイヤーになった方が早いんじゃないかと、ちょっと“勘違い”しまして。他の人では気づかないようなこと、私にしかできないことをやってみようと思って飛び込んだのが、何年前でしょうね。前世紀です(笑)。
経済キャスターでしたので、最初はあまり男性女性ということは関係なく、むしろ安全保障とか国際情勢・金融・経済を特に好んでやっていたんです。
膳場:
国政で女性が意思決定に参加する必要性を、最初から意識されてたわけではなかった?
小池知事:
あまりなかったですね。
代々政治家の家でもないし、その分、お父さんとかおじいちゃんの代からの後援会がないので自由にできる。思い切ったことをやれるようにしました。
何かを決めるときに1人でも女性がいる、1人でも他の性がいるということで、会議が成り立つんだと思っています。
私が環境大臣時代に取り組んだクールビズにしても、女性にとってもいいし、男性にとってもいいという「両方が納得すること」がよりスピード感をもって進めることにつながります。
小池知事:
東京都では、1人も女性がいない会議は、会議とみなさないということを念頭にしまして、例えば審議会もですね、今女性比率47%ぐらいで、もうちょっとで50%になります。物事を決める場に男性も女性も入った形となっている。

















