午後5時、何かを探している男性が。
長岡市の70代男性
「ずいぶん新鮮な感じで読むことができました」

嬉しそうな言葉の理由は、他の図書館や書店には置かれていなかった専門的な月刊誌をここで発見したから。男性は大学で映像関係の仕事をしていて、この貴重な情報が役に立つそうです。
「新型ウイルス禍になって大学がオンラインに100%切り替わったときに、このへん(映像系)をちょっとだけやっていたものですから。きょうはパーッとみた感じなんですけど、今度は気合い入れてやって来ようと思っています」

静かなBGMとともにゆったりと流れる図書館の一日。デジタルであふれるこの時代に利用者たちは紙の本を求めて集い、思い思いの時を過ごします。
小学5年生
―図書館で時間を過ごすのは好き?「本を読むのが好きなので、とても楽しい。学校にない本がたくさんある」
長岡市内から
「見ながら…『あ!これは』というものが見つかるので。ざーっと見て、どんな感じかなというのを感じながら、探検してみます」
長岡市内から
「(紙の本を)めくるのも好きですね、においとか。落ち着いて座って一人でぼーっとできる。いろいろな本を手あたり次第、手に取ってゆっくりできる」

互尊文庫では「いつ来ても新しい本に出会える」をコンセプトにしていているため、新しく入った本は6か月間“貸し出しをしない”のだそうです。“過ごして楽しむ”アミューズメント型の図書館を目指して、今後も新たな図書館のカタチを提案していくということです。
新たな知識や新たな情報…そして、人と人をつなげる互尊文庫。
訪れた人の日常に彩りを添えてくれるこの場所で、あすはどんな“出会い”が待っているでしょうか。