殺処分ゼロを目指しボランティアによる取り組みも広がっています。
動物愛護団体「NDN新潟動物ネットワーク」の岡田朋子代表です。

「多頭飼育崩壊からレスキューされた5匹のうち2匹を、うちでお預かりしてます」
岡田さんが育ててきた2匹はこの日、譲渡会に初めて参加します。
NDN新潟動物ネットワーク 岡田朋子代表
―譲渡会、初めての時は?
「頑張れよって、決まれよって!『寂しくないですか』と聞かれるけど、もっと幸せになるって思っているので」

NDNが主催した譲渡会には、おとなの猫6匹・子猫5匹が参加しました。
NDN新潟動物ネットワーク 岡田朋子代表
「仲がいいので、出来れば2匹で…」
開始から1時間半。「2匹一緒に引き取りたい」という人が現れて「仮譲渡」が決まりました。正式な譲渡には、不妊去勢手術などの費用が必要なことを理解してもらい、1週間の「仮譲渡」を経ることが条件です。
一方、今回は声がかからなかった猫もいました。
NDN新潟動物ネットワーク 古塩博美さん
「『この子がいい』と言ってくれる人が必ず来るので、辛抱強く待つ。ね!」
NDNは、保護した猫をボランティアの家庭で育て、月に3回、譲渡会を開催。年間およそ500匹の猫を新しい飼い主に繋げています。

NDN新潟動物ネットワーク 岡田朋子代表
「保護するだけではダメなので、次に迎える方がいて初めて成り立つわけですから、その輪を止めないこと。多くの方に『保護猫を迎えるという選択肢があるんだよ』と伝えたい」
行政やボランティアの努力で救われる命は増えてきましたが、一方で「飼えなくなった」という飼い主や「手に負えないほど増えてしまった」という猫にエサをあげている人が後を絶たない状況が続いているといいます。
「最後まで責任を持って世話をする」という意識の定着が求められています。