新潟県内では2022年度、殺処分された犬と猫の数が過去最少となりました。その背景には「命をつなごう」と奮闘する行政とボランティアの取り組みがありました。
新潟県動物愛護センターやボランティアの活動を取材しました。
「おとな5匹、子猫3匹。捕獲箱で入ってきているみたいなんですよ」

新潟県長岡市にある新潟県動物愛護センターです。ある事情を抱えた猫が運び込まれてきました。おとなの猫5匹と子猫3匹。
中越地方のボランティア団体が捕獲したのです。
県動物愛護センター 木田伸一センター長
「一人の飼い主の方が飼っていた猫で、結局飼えなくなったということで引き取りに出されたんですね」
いわゆる「多頭飼育崩壊」の現場で保護された猫たちでした。不妊去勢手術をしなかったために猫が増えてしまい、飼い主の手に負えなくなるもので、センターでは、飼い主からの引き取りのおよそ6割が「多頭飼育崩壊」です。
「おー、こっちきた」
猫も必死の抵抗を見せますが、センターの職員も捕まえるのに必死です。

県動物愛護センター 渡辺太一 技術員
「アドレナリンが出るみたいで暴れてたんですけれど、そこをおとなしくさせれば…」