持ち込まれるガラケーのうち、再起動できるのは7割ほど。
機種や端末の状況によっては再起動できないものもあるそうですが、スタッフは、あの手この手で復活を試みます。

「あっ、出てきました。すごいですね!」
「びっくり、もう絶対ダメだと思っていたので」

【スタッフ】「『絶対これですぐ再起動する』というのがないので、探り探りですね。上手く動いたらいいなと願っています」

続いてやって来たのは長岡市に住む岡部香菜子さん。
3台のガラケーを持ってきました。

【岡部さん】
「今12歳になる子どもの0歳のときの写真が多分ケータイに入っているので、それを見たくて…」

日々、成長する息子を見ていて昔の写真を見返したくなったそうです。

そんな岡部さんのガラケーに残されていたのは、息子がお腹の中にいたときから生まれたあとの記録でした。息子の写真や動画で埋まったフォルダーからは、親の温かいまなざしが伝わってきます。


【岡部さん】
「今ちょうど反抗期なので『こんなに大事にされてたよ』というのを見ると、本人も恥ずかしながらも嬉しいと思います」

ガラケーの写真はカメラで撮ったものとは違う日常の瞬間を納めていました。

【岡部さん】
「私にしか見せない表情とか家の中での写真が多かったんですけど、小さい時の表情がその一瞬撮れて、ガラケーも悪くないと思いました」

長岡市に住む品田優子さんは、久しぶりのガラケーの操作に少しぎこちない様子。

【品田さん】
「もうすでにどんな写真が写ってるかも分からないけど、ガラケーを再生できるっていうのが不可能だと思っていたので…。でもなんとなくとってあるので、この機会にどんな写真があるか見たいなと思って」