鳥インフルエンザの発生からおよそ5か月。およそ33万羽のニワトリが処分された新潟県胎内市の養鶏場で卵の生産の再開に向け新たなニワトリが搬入されました。

胎内市の中村浜農場です。

まだ薄暗い午前4時過ぎ、続々とトラックが入っていきました。積み込まれていたのは、生後120日を過ぎた「大びな」と呼ばれるニワトリです。

【記者リポート】「午前4時半過ぎです。トラックから順番にニワトリが搬入されていきます」

鶏舎にニワトリが戻ってくるのはおよそ5か月ぶりです。

【ナカショク 本間友生 社長】「(当時は)切り替えてあまり後ろは見ないようにしていたけど、でもショックはショックでした」

去年11月から今年3月にかけ、県内では5か所の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認され、合わせておよそ257万羽が処分されました。

中村浜農場では、飼育していた採卵用のニワトリおよそ33万羽が処分されました。

【ナカショク 本間友生 社長】「もう前に進むしかない中で、きょうを迎えて従業員、関係者の気持ちも1つになれたと思いますし、こんなに静かになった養鶏場がまた賑やかな活気のある養鶏場にしていきたい。

推計でおよそ4億5000万円の売り上げを失ったということです。

その後、中村浜農場は再開に向け5つある鶏舎の消毒や洗浄を行ってきました。そして7日、ようやく鶏舎にニワトリが戻ってきたのです。


7日はおよそ2万4000羽が運び込まれ3日間で合わせて7万羽を搬入する予定です。

ニワトリは1か月後から徐々に卵を産み始め、2か月後には産卵のピークを迎えるということです。

【ナカショク 本間友生 社長】「待ってましたというところですかね。健康管理を徹底的にやるというのが本当の意味での本質の対策なのかなと。健康な鳥から生まれた新鮮な卵を一般消費者の皆さんにお届けすることが義務だと思っていますので頑張っていければなと思っています」

全ての鶏舎にニワトリが入るのは来年1月末ごろですが、卵の出荷量は今年12月ごろに処分前に戻るということです。