肌で知る「北の寒さ」
曽我さんは冬という季節に触れ、表情を曇らせました。新潟の冬も厳しいですが、北朝鮮の冬の厳しさは、体験した者にしか分からない過酷さがあります。

「これから北(北朝鮮)はすごく寒くなります」
その言葉には、単なる気温の話ではなく、生存を脅かす“寒さへの恐怖”が滲んでいました。
「私も向こうで生活をしていた時の、寒くて大変だったことを思い出しながら… 母もどんなに苦労しているんだろうという気持ちになって、とても心が痛くなります」
暖房も十分にない環境、凍えるような隙間風。
94歳になった母・ミヨシさんや、めぐみさんが、今この瞬間もその寒さに耐えているかもしれない。その想像が、曽我さんの心を締め付けます。










