新潟県佐渡市の拉致被害者、曽我ひとみさんの母・ミヨシさんが12月28日、94歳の誕生日を迎えました。

日ごとに寒さが厳しくなるこの季節、曽我さんの脳裏をよぎるのは、かつて自身も身を置いた極寒の地での記憶、そしてそこで共に耐え忍んだ「大切な家族」の存在です。
11月に新潟で行われた県民集会で、曽我さんは母の身を案じると同時に、異国で姉妹のように過ごした横田めぐみさんへの思いを語っていました。

「これから北(北朝鮮)はすごく寒くなります」
曽我さんが吐露した、北朝鮮の冬の現実と、再会への揺るぎない願いとは―

(前編 「油の匂いが忘れられない」拉致被害者・曽我ひとみさんが語る“働き詰め”だった母・ミヨシさんの記憶と叶わぬ親孝行 から続く)