「焦り」と「決意」の狭間で

曽我さんは、会場に集まった約700人を前に感謝の言葉を述べつつも、北朝鮮での24年間、そして帰国してからの22年間という膠着した長すぎる時間に、焦りを隠しませんでした。

「本当にあの方々のことを考えると、心も痛みますし、『なんとかしたい』っていう気持ちだけがすごく焦ってしまうんですけど…」

しかし、下を向いている時間はありません。

「自分のできることを、一つ一つしっかりとやっていきたい」
「国民の方々一人でも多くの方に拉致問題を知ってもらって、まだ解決していないこと、そして苦しんでいる家族がいるということを、しっかりとこれからも伝えていこうと思っています」