「雨が怖い」「土石流が怖い」
坂井集落では土石流に巻き込まれるなどして2人が亡くなりました。
家や田畑が土砂に埋まり、集落は1.5kmほど下流に集団移転しました。
増子さんは雨の降り方が強まると、ふと当時の恐怖が頭をよぎるそうです。
【増子強さん(82)】
「今でもやっぱり大きな雨が降ると、雨が怖いというか、また何か起こらなければいいがなという気持ちになります」
地域の子どもたちに集中豪雨の怖さを伝えるため、小学校などで話すこともあるという増子さん。今年も坂井集落周辺では大雨に見舞われ、『土砂災害警戒情報』が出されました。

【増子強さん(82)】
「山を後ろに抱えていますから、やっぱり土砂災害が怖いですよね」
58年経ってもなお、消えぬ恐怖。
大きな災害があったこと、そして故郷から集団移転したことを次の世代に伝えていきたいと、増子さんは力を込めました。










