運転手不足などを背景に、2024年度で全ての路線バス運行が終了した阿賀町では、独自のバス運行に乗り出すことを決めました。
【阿賀町まちづくり観光課 清野直子 課長】
「この機会に阿賀町の長い将来を考えて、思い切ってここで大きな決断をし、町で直接管理していこうと」
「今までの利用の状況も確認した上で、できるだけ便が良いように…」
使用するのは、町が運行してきたスクールバスや福祉バス。
3つの事業者に運行を委託し、登下校などの時間を除いた空き時間に、これらを“路線バス”として走らせます。

試験運行の前には、バスの停止位置などの最終確認も済ませました。
【東蒲観光バス 長谷川直樹専務】
「スクールバスだけじゃなく、地元の方も利用するバスになるので、安全に事故のないよう運行していきたい」
阿賀町では、当面は5台のマイクロバスをリースして運行しますが、今後はバスの購入も検討しているということです。
【阿賀町役場まちづくり観光課 清野直子課長】
「実際に利用される方の声や運転される事業者さんの声を聞いた上で、柔軟な対応をして、できるだけいい運行をしていきたい」
運転手不足で岐路に立たされている地方のバス。
住民の足を守るための、自治体や企業の取り組みはこれからも続きます。