
2024年10月。
能登半島地震による液状化現象の影響で被害を受けたホテル本館の再建工事を始めようとした矢先、後ろのブロック塀が膨らみ、隣の建物が傾き始めたのです。
このため、当初の計画にはなかった地盤対策もせざるを得なくなり、完成も2月から4月以降にずれこむことに…。
【ホテル寺尾 勝島猛社長】
「まずは今、地盤対策の方が終わらないことには、再建工事にも手をつけられないということで、2か月くらいは工期が延びてしまいました」
「建て替え費用は、当初の予算の1.5倍ぐらい、1億円ぐらいかかる…」

年末に勝島さんは、融資について銀行と相談をしていました。
工事業者への支払いが遅れる事態となっていたのです。
【銀行の担当者】
「今、申請の方を上げさせていただいている。なんとか私も…」
【ホテル寺尾 勝島猛社長】
「ひと月待ってもらっているので、これ以上は向こうも…」
「何とか年内にお願いしたい。お願いします」
別館2棟と駐車場の工事ですでに3500万円がかかり、『ホテル寺尾』の再建資金は不足していました。
「もう自分の預貯金はみんな使ったんでね…。早く融資が来てもらいたいと、切実に思いますね」
仮に銀行から1億円の融資が決まったとしても、全ての返済を終えるには15年ほどかかる見込みです。
