パリ パラリンピックの熱戦が続く中、新潟市の小学校で3日、パラアスリートが体験型の授業を行い、子どもたちが障害者と一緒に楽しめるオリジナルの遊びを考えました。

新潟市北区の木崎小学校で特別授業を行ったのは、現役の車いすフェンシング選手・笹島貴明さん(33)です。

【車いすフェンシング選手 笹島貴明さん】
「この段差って車いすで自力で上れると思いますか?ちょっと手を挙げてみようか。車いす自力で登れる(と思う人)」

この日のテーマは、「笹島選手も一緒に楽しめる鬼ごっこのルールを考えよう」です。

【子どもたち】
「ささじー(笹島選手)が鬼になったときだけ、ボール投げて当たった人が鬼になる」

班ごとにルールを考えた後は、そのルールに沿って鬼ごっこです。
逃げる際はケンケンで、や走ることができるのは線の上だけ、など障害がある人もない人もみんなで楽しめるルールを考えていました。

これは、日本財団パラスポーツサポートセンターが全国で開催していて、これまでに11万人以上の児童や生徒が参加しています。笹島選手は、授業を通じて障害者との心の距離を縮めてもらいたいと考えています。

【車いすフェンシング選手 笹島貴明さん】
「どう助けていけばいいのか分からない感じで、声かけるのもためらってしまう部分もあるんですけど、『困ってませんか』という声掛けとか、そういった感じでもっとお互い助け・助け合いみたいな関係性になったらいいなと思います」

【児童】
「車いすを使っている人を見かけたらまず話を聞いて、手伝えるところがあったら手伝いたいです」

笹島選手は、4年後のロサンゼルスパラリンピック出場を目指しているということです。