実戦形式の練習で、ミットをめがけ力強いパンチを打つ滝沢栄吉さん。
最後に肝臓やみぞおちなどを打たれ強くするための“腹打ち”も行い、この日の練習は終わります。
警察官とプロボクサーの二刀流をこなす滝沢さんには、所属する大翔ジムの嶋田雄大会長も期待を隠せません。

「運動神経抜群のセンスの素晴らしい持ち主」
「始まったら集中していますね、スイッチ入りますね。だから本当にボクシングが好きなんじゃないですか」
「期待してる。チャンピオンにしますよ」
ベタ褒めです。

新潟県警から許可を得た上で、プロ試験を受けた滝沢栄吉さん。
プロボクサーになったとはいえ、警察官は副業を禁止されているので、試合で得た報酬は、犯罪や交通事故に遭われた方やその家族の支援を行う「にいがた被害者支援センター」に寄付することにしています。
【滝沢栄吉さん】
「自分が戦ってる姿を見て、新潟県民の方や被害者の方を勇気づけられる試合ができれば嬉しいですし、長い目で見て、自分の姿が犯罪の抑止力になれば、それは願ってもないことだと思います」

周りへの感謝を胸に、警察官とプロボクサーの道を歩み始めた滝沢栄吉さん。
プロボクサーとしてのデビュー戦は、早ければ12月中旬にも行われます。