滝沢栄吉さんがボクシングを始めたのは、小学5年生の時でした。

メキメキと実力をつけ、開志学園高校に進学した後は新潟県総体で3連覇を達成。
日本大学時代はボクシング部の副主将として活躍。
大学卒業後、プロボクサーを目指さない仲間も多くいる中で、より過酷な警察官とプロボクサーとの“二刀流”をなぜ決断したのでしょうか?
「警察になりたいというのも、小学生の頃からの夢だったので叶えたいものでもありました。ボクシングで活躍したい、もっとやりたい、っていうものありました」

どちらの夢を選ぶのか…。
2つの道を同時に歩む決断をする背中を押したのは、両親の存在でした。
「父親と母親は自分がやりたいと言ったことに対して反対することなく、黙って見守りながらサポートしてくれて…。両親には感謝しかないです」
『警察官』と『プロボクサー』。
幼い頃からの2つの夢を叶えた滝沢栄吉さんは、強い覚悟を持っています。

「警察官の仕事に関しては、自分の気持ちだけじゃなく市民が最優先だと思っている。自分が楽しんでやるものではなく、市民のためにやろうという意識…」
「ボクシングについては、1番はボクシングをやらせてもらっている警察の皆さんへの感謝。その次に自分が大事にしているのは“楽しむ”こと。ボクシングは楽しめるものだと思っている」