新潟県内は16日から18日にかけて大雨になる恐れが出ています。
記録的豪雨で土石流が発生した村上市小岩内(こいわうち)集落の住民からは二次災害などに対する不安の声が聞こえてきました。

村上市小岩内集落では15日も、がれきの撤去や家の掃除などが進められていました。

15日は大雨が見込まれたため、村上市と関川村は安全を最優先してボランティアの受け付けを中止。代わりに家族や親戚総出で後片付けにあたっていました。

こちらの住宅はショベルカーを使って自宅になだれ込んできた土砂をかき出していました。土砂の下に埋まっていたのは排水溝です。

排水溝に詰まった土砂をスコップを使ってみんなで取り出します。

【帰省中の近所の男性】「手伝いましょうか?…」

【男性(50代)】「頼んでいいですか?やった。きょうは(ボランティアが)いないって言っていたので」

帰省中だった男性2人が助っ人として加わりました。ボランティアがいない分集落の住民同士で助け合います。

【帰省中の近所の男性は】「こういう時だからこそマンパワーが必要で、手と手を繋いで頑張れば何とかなるって根性見せたいですね」

【小岩内集落の男性】「身内だけでは足りない部分いっぱいあるんですけど、こうやって来てくれるだけですごく感謝の気持ちでいっぱいになります」

こうした中、県内では18日にかけて大雨になる恐れが出ています。
16日昼過ぎから17日にかけて局地的には1時間に50ミリの非常に激しい雨が降る見込みで、その後前線が北陸付近に停滞した場合には、18日ごろにかけて大雨が続くおそれがあります。

16日夕方までに降ると予想される雨の量はいずれも多い所で、下越で80ミリ、中越と佐渡で50ミリなどとなっています。
さらに16日夕方から17日夕方にかけていずれも多い所で、下越で100ミリから200ミリ、他の地域でも50ミリから150ミリの雨が降ると予想されています。

大雨で不安は?
【小岩内集落の住民は】「やっぱり新たな土砂崩れですよね。天気予報も予測できないような感じだからやはり緊張感は常に持っていますね」

新潟地方気象台は16日昼過ぎから18日ごろにかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう呼び掛けています。