住民が不安に感じていることは、相川中心部での観光客の滞在時間です。
相川地域では、金山などの名所“だけ”に立ち寄る観光客が多く、中心部での滞在時間が短いのが課題だというのです。

【佐渡観光交流機構経営企画室・山本尚代室長】
「街中と金山との距離がかなりありますので、そういったところの距離が課題となって、なかなか街の方には歩いてこないという現状があるとは思う」

鉱山住宅などの歴史的な街並みが残る中心部と金山周辺との間は、周遊バスで結ばれるなどして行き来がしやすくなっています。
しかし実際に金山で観光客に聞いてみると、その滞在時間は限られたものでした。

「相川奉行所を…写真撮っただけですけど。“ラピュタ”とか言われていたこの辺には行ったりしました」

― 滞在時間はどのくらい?
「相川自体は1時間くらいかな」

― 下の街は相川という街なんですけど…?
「そういうのあるんですか。まだあんまり調べていなかったし知らなかったです」