青森県内の優れたものや取り組みにせまるキラリ逸品。今回は五所川原市の豆腐店が新たに作り出した体にも環境にも優しいおから豆腐です。
老舗店がこの一石二鳥の豆腐作りに取り組んでいます。

創業91年の福士豆腐(青森県五所川原市)


青森県五所川原市下平井町にある創業91年の福士豆腐店。五所川原産の大豆を使った木綿どうふや絹どうふなどを作り続けています。
地域の豆腐店として市民に親しまれているその老舗店が2021年10月、あらたな商品を生み出しました。

※3代目店主 福士和弘さん
「食物繊維はおからの代表的な製品なのでそれも全部豆腐の中に入って取れるとなれば非常に理想的な商品になるのではないかと」



店主の福士和弘さんは、大豆から豆腐を作る過程で豆乳を絞った際に残る「おから」の存在に着目。おからはこれまで、ほとんどが産業廃棄物として捨てられていましたが、近年、食物繊維を多く含む食材としてその価値があらためて認識されています。

福士豆腐店が使用する大豆は自分たちの畑で栽培している粒が大きく加工したときに強い甘味が特長の高級品種「鶴の子大豆」です。
福士さんが作るおから豆腐の原料となる大豆を栽培しているのは息子の裕朗さん。
親子でひとつの商品をつくりあげます。



※福士裕朗さん
「父親が豆腐を作るというときに高級大豆で作りたいと。それを自分が作って成功したんじゃないかなって思います」

その大豆をすりつぶして煮るのではなく、福士さんの店では特殊な機械を使って大豆を粉砕します。

※五月女舞香アナ
「大豆をさらさらのパウダー状にすることで、おからがいっさい出なくなります」

※福士和弘さん
「通常の豆腐だとまず水につけて、生の大豆をふやかしてすり潰す。おから豆腐の場合は粉末にしてしまうので、水につけておいたりする手間は全然必要なくなる」

従来の豆腐作りではすり潰した大豆を煮て、絞る段階でおからと豆乳に分かれます。
この豆乳だけが豆腐に使われて、多くのおからは廃棄されてしまいます。
しかし、福士さんの作るおから豆腐は、大豆を粉末状にすることでおからがでない豆腐作りが可能に。フードロス削減にもつながっています。



おから豆腐に含まれる食物繊維は一般的の絹ごし豆腐の約7倍。食物繊維が豊富なため、固まりにくいため、チューブ状の袋詰めの豆腐の形に仕上げました。

※五月女アナ
「大豆の味がとっても濃いです。舌触りが滑らかでとってもクリーミーお醤油をかけなくても味わえますね」

そして食物繊維をしっかりととることもできて体にも優しい「おから豆腐」。

※福士和弘さん
「90年以上続けてきたのでまた喜んでもらえるような豆腐作りをしてますます皆さんに喜んでなおかつ健康のために役に立つ豆腐をずっとつくっていきたい」