所信表明は、おなじみの“青森新時代”で始まりました。定例青森県議会が6日開会し、宮下宗一郎知事は「大きく変わったと言える一つの時代を築きたい」と決意を述べました。

就任後、初めてとなる6日の定例県議会。開会前、宮下知事には笑顔が見られ、リラックスした様子で所信表明に臨みました。

※宮下宗一郎 知事
「“青森新時代”への挑戦は私自身の挑戦ではなく、全ての青森県民の新しい未来への挑戦です。“青森新時代”。それは、知事が青森県を一つの家として、県民は皆が家族と考えて、県民一人一人に直接向き合う“時代”です」

約9分間の所信表明は、宮下県政を象徴する“青森新時代”で始まり、“青森新時代”を含め、“時代”というフレーズは9回も登場しました。

※宮下宗一郎 知事
「たった一人でも悩みや不安が解消され、希望がかなうことがあれば、その人は新しい青森県政によって、“新時代”を迎えることになります。政策の力で120万県民の多くがそう実感してもらえるよう、実行力と発信力を高め、スピード感を持って県政をリードしていきたい」

強調したのは、選挙戦でも訴えてきた実行力、発信力、スピード感のある県政運営です。

※宮下宗一郎 知事
「振り返ってみると大きく変わっていたと言える一つの“時代”を築いていきたい」

本会議の開会前、議場では6月28日に退任した三村申吾前知事が退任のあいさつをする場面もあり、議員と職員への感謝とともに宮下知事への期待を述べました。

※三村申吾 前知事
「宮下知事におかれましては、青森県民の幸せのため、青森県政のさらなる進展のため、新たな感性と知見を生かされ、大いに躍動されますことをご期待申し上げます」

このあと、議場では宮下知事が副知事と教育長の人事案など議案14件を提案して、その内容を説明しました。副知事は県の小谷知也総務部長、教育長は元・八戸市職員の風張知子氏の起用が提案され、採決の結果いずれも全会一致で可決されました。2人の就任は7月10日付となります。

定例会の初日を終え、宮下知事は安堵したと口にしました。

※宮下宗一郎知事
「県政の中で権威のある最高の意思決定機関の中でデビューができたということで少しほっとしています。これからも一人一人の議員の皆さんに向き合って丁寧に議会と一緒になって県政前進に努めていきたい」

定例会は7月24日までの19日間開かれ、一般質問は12日からの3日間で12人の議員が質問に立ちます。“青森新時代”を掲げる宮下知事。物価高騰対策や少子化対策について、議会での論戦が始まります。