物価高騰で“苦渋の決断” 減少する『デザート』『イカ』『ホタテ』…

八戸市の小中学生は1万5000人ほどで、食材費は今年度9億7000万円ほどかかる見込みです。このうち「コメ」は2億1000万円あまりで、前の年度より3400万円ほど高くなりました。「コメ」だけでも年間180トン使うため、高騰の負担は重くのしかかります。

八戸市 学校教育課 春日貴子さん
「(去年秋は)『新米が出てくるとコメの値段は落ち着くのではないか』という見通しも言われていて、様子見をして、物価を注視しながら見ていこうと(給食費を)据え置いたが、いまはとても厳しいという実感を持っています」

市は、給食費を2024年4月に上げてから据え置いているため、物価高騰の分は食材のやりくりなどでまかなわなければなりません。そのあおりで減少したのが、『デザート』や単価が高い『イカ』や『ホタテ』などです。

その分、安い食材を多く使うようになり、5月だけでも『イワシ』は3回、『サワラ』は1回登場しました。子どもたちの栄養を確保するために“苦渋の決断”です。
