「なかなか苦しい…」慎重にならざるを得ない財政の支出

八戸市 学校教育課 森林真弓さん
「皿数を減らすわけにはいかないので、プラスワンでつけているものを減らして、予算内におさめているような状況です。いまは栄養士は食育を意識するより、予算内にいかにおさめるかに労力を費やしている」

青森県は2024年10月から全国で初めて、全市町村を対象にした給食費の完全無償化事業を実施しています。ただ、県の補助はコメの価格が高騰する前の2024年10月時点の単価で算出しているため、八戸市は独自の財源で小学校は1食あたり1人5円分、中学校は1人35円分を補填しています。

このため、市は今年度、1億3500万円を負担することになっていて、さらなる財政の支出は慎重にならざるを得ません。

八戸市 学校教育課 春日貴子さん
「給食費を値上げすると、いまの枠組みのままであれば、県の支援がいまのままであれば、市の持ち出しが増えることになるので、そこはなかなか苦しい」

コメをはじめとする物価高騰は、学校生活の楽しみ『給食』にも影を落とし始めています。