大雨被害で運休が続く「津軽線」の一部区間について、2027年4月の廃止を目指すことでJRや地元自治体など4者が合意したことが分かりました。廃線とあわせて、新たな組織体系で自動車交通の運行が始まります。

県によりますと、大雨被害で被災した津軽線の蟹田ー三厩間に関しては、3月5日にJR東日本・今別町・外ヶ浜町・青森県の4者で最終的な協議を行いました。

その結果、2027年4月に鉄道を廃止したうえで、自動車交通による運行を始めることを目指すことで一致したということです。

自動車交通は現在、JR・今別町・外ヶ浜町のそれぞれが運行していますが、新たにNPO法人を設立し運行することで、現在は重複している区間を解消し、効率化を図りながら住民サービスを向上させる方針です。

県交通・地域社会部 奥田昌範 次長
「自動車交通への転換に向けて、具体に合意書の締結の時期が決まったことは大きな前進。持続的で利便性の高い交通の実現が大事だと思いますので、そのために関係者で話し合って、よりよいものにしていきたいと考えております」

4者は、2025年6月上旬に基本合意書の締結を目指していて、その後、鉄道施設を撤去する場所や時期、それにJR東日本による観光振興を始めとした地域貢献策などを協議していく方針です。