青森県西目屋村の伝統行事「乳穂ケ滝氷祭」が5年ぶりに行われました。滝は結氷せず、農作物の豊凶占いは「期待できない」となりました。

「乳穂ケ滝氷祭」は、凍った滝の形などで農作物の豊凶を占う西目屋村の伝統行事です。

住民の高齢化やコロナ禍などで、2020年を最後に祭りは途絶えていましたが2025年に5年ぶりに復活。

暖かい日が続き、氷の柱の完成とはなりませんでしたが、山伏姿の修験者たちが経を唱えながら護摩を焚いたあと、訪れた人たちが火の中を歩いて無病息災を祈願する「火渡り神事」に参加し、心身を清めました。

訪れた人は
「めちゃくちゃ熱いのかなと思ったら意外と温かくてご利益がありそう。家族含め、自分も含めて1年間健康に過ごせるようにお願いしました」

「だいぶ久しぶりなんですが、祭のないなかでも、たまに見に来ていたので、こうやって祭を開催して、村外からもたくさんいらっしゃったのでよかったと思う」

また、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)の3本のワラに火をつけて燃え具合で2025年の豊凶を占う『火占い』では「作柄は期待は出来ない」などのお告げが示されました。