新米が全国で高値で流通していることなどで“異例の変更”です。
JA全農あおもりは、コメを出荷した生産者に対して農協が仮払いする「生産者概算金」について、「はれわたり」と「まっしぐら」の目安額を3万円として、8月の発表より4000円高くしました。

JA全農あおもりは9日に開いた運営委員会で、8月19日に発表したコメの概算金を変更することを決めました。

1等米60kgあたり「はれわたり」と「まっしぐら」の目安額は3万円に、「青天の霹靂」の生産者の手取り額は3万4000円程度となりました。

いずれも8月の発表より4000円高く、過去最高を更新しています。

JAは変更した理由として、すでに流通している他県の新米が当初の想定より高いことや、記録的な高温により全国で収量が減少していることなどをあげています。

JA全農あおもりは、去年産も一度発表したあとに概算金を引き上げていて、販売環境の変化で“異例”の対応が迫られています。

概算金を巡っては、県米穀集荷協同組合も8月29日に引き上げを決めており、「はれわたり」と「まっしぐら」を3万円(8月20日の発表時と比べて+4000円)、青天の霹靂を3万3000円(8月20日の発表時と比べて+3000円)に変更しています。