「余計なことを何も考えずに無心に」土を練って日常を忘れる体験
自分だけの作品作りに挑戦する俵谷アナ。その素材となるのは、津軽千代造窯がある弘前の土です。

津軽千代造窯 佐藤 学 さん
「地元の土とかいろいろ混ざっていて、初心者でも作りやすいような土です」
俵谷アナ、土を触ってみます。
俵谷理瑶アナウンサー
「固いですね。湿り気があるんですけど、簡単につまめないです」

土台となる土作り。
そのままでは固いので、固さを均一にし、使いやすくするために練っていきます。
実際に練った後のものを触ってみると…

俵谷理瑶アナウンサー
「最初に触れたときよりも、自分の手の力で形が変わるくらい柔らかくなっています。押した感じだとか、感触、手から伝わってくる土の柔らかさがいいですね」
津軽千代造窯 佐藤 学 さん
「陶芸は、手全体で土に触れるので、感覚的にすごくおもしろい作業だと思います」
手びねり~基本の形をつくる~

今回作るのは、器。
土台をろくろに乗せ、まずは基本の三角形を作りたいのですが…

俵谷理瑶アナウンサー
「山の形にならない!思うように粘土を操れないです。幼稚園か小学校以来です、粘土を触ったの」
子どもの頃の記憶を思い出すように土と格闘すること約3分。ようやく三角の基本形が出来上がりました。
成形する

器を作るために山型の頂点に穴を開け、バケツ状になるように広げていきます。
俵谷理瑶アナウンサー
「難しいですね、指の感覚が。指先の感覚を全て研ぎ澄ませて作業しないといけない」

理想の大きさまで広げたら、コテなどを使い、表面をならしていきます。
俵谷理瑶アナウンサー
「力加減だったり、小道具の使い方が少し難しいですが、自分の手で作り上げていくっていうのがとっても楽しいです」
ろくろを回しながら作ること約40分。
少しぽってりとした厚みのある縁と滑らかなラインに温かみがあり、優しい印象をもたらす器が出来上がりました。

俵谷理瑶アナウンサー
「作業してる間、余計なことを何も考えずに無心になってできるっていうのが本当にいいなと思いましたし、自分の手全体を使って何か作業するというのが、小さい頃に泥んこ遊びや粘土遊びをして以来だったので、とても楽しかったです」
津軽千代造窯 佐藤 学 さん
「昔のちっちゃい頃にやった粘土遊びとか触る機会って、なかなか現代の人にはないので、『子どもの頃はこうだったな』っていうのをちょっと思い出して、すごく心が癒される感じになると思います」
俵谷理瑶アナウンサー
「日常を忘れて童心にかえれる体験ができました」

ここから約2ヶ月。
乾燥・釉薬ををつけて焼くなどの工程を経て出来上がった作品は、番組のスタジオでお披露目されました。


俵谷理瑶アナウンサー
「同じ釉薬を使っていても、毎回色合いが異なり、模様の出方も違うので、世界に一つだけの私の器になりました。伝統工芸というと、敷居が高くて素人の自分たちは触れられないような感じがあましたが、こうして体験して学びを深めてみたら身近になって『いいな!』と思いました。おうちに帰ってご飯を盛ってモリモリ食べようかなと思います」
放送後、俵谷アナはさっそく有言実行!
青みがかった白と黒が特徴的な津軽焼に真っ白なご飯を盛り付けてパクッ!

俵谷理瑶アナウンサー
「なまこ釉に白いご飯が映えてより一層おいしく感じました!器の厚みや質感が手になじんで使いやすいです。重厚感のある見た目ですが、
津軽焼に触れたことで、俵谷アナの食卓は、より豊かになったそうです。
青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分から
「#わっちタグ」2024年5月23日放送回より(一部追記)
【津軽千代造窯】
[住所]弘前市城南4-11-3
[電話]0172-32-8465
※体験は事前予約制(2000円~)