津軽百年食堂 愛されてきた“トリプル炭水化物”

大十食堂は、明治33年・1900年に創業した老舗で西谷さんは4代目。
「焼きそば」や「中華そば」は高い人気を誇り、なかでも、ラーメン・おにぎり・焼きそばがセットになった“トリプル炭水化物”を食べられる『Aセット』は、その見た目のインパクトもあり、たびたび話題を集めていました。店の歴史・味はもちろんのこと、多くの名物もあったことで、地域からも県外の人たちにも愛されてきた大十食堂ですが、店は2021年に従業員の高齢化などで閉店しました。


その後、食堂は近くの温泉施設で再開しましたが2024年3月に店を閉じることになり、西谷さんも復活は諦めていたといいます。そして、第二の人生のために大十食堂の店舗をリフォームしようと思っていた矢先―。転機が思いもよらない形で訪れます。

リフォームの相談をしたのは、もともと店の常連だった福原真一さんです。福原さんは住宅関連会社だけではなく焼肉店も経営していました。