東日本大震災からの復活

震災発生時の蔵、2011年3月11日に発生した東日本大震災。これは、当時蔵の中で撮影された映像です。

1873年、明治6年創業の新澤醸造店は大崎市三本木で140年近く酒造りを続けていましたが、あの日、震度6強の地震に襲われました。蔵では出荷の作業中でおよそ20人いた蔵人は無事でした。しかし・・・。

新澤醸造店 新澤巖夫代表取締役(2011年4月取材):
「これは仕込んでいたもろみが飛び散って全て真っ白になって。全部仕込んでいたもろみになります」

創業当時から使われている蔵の土壁が崩れるなど大きな被害を受け、酒造りができなくなりました。「廃業」も脳裏を掠めましたが、積み重ねてきた歴史の重みが新澤さんを奮い立たせました。

新澤醸造店 新澤巖夫代表取締役(2011年4月):
「続けることよりも、ひょっとしたら辞めるほうが大変だったのではないか。色々な未練や自分の代で終わらせてしまうこととか」

新澤さんは、震災から3か月後現在の川崎町の酒蔵を買い取り、酒造りを続けることを決めました。全国からの支援もあり、銘酒を途切れさせることなくその年の12月に出荷することができたのです。