その「優しさ」が、まさか我が子を追い詰めるなんて―。
いよいよ1月17日から始まる「大学入学共通テスト」。
全国で約49万6,000人の受験生が挑むこの日は、支え続けてきた家族にとっても、長い戦いの集大成です。
しかし、プロは警告します。寒くないようにと持たせたカイロ、勝ってほしいと詰め込んだトンカツ弁当。
そんな親心の数々が、土壇場で受験生の集中力を奪う“足かせ”になりかねないと。張り詰めた試験会場で、実力を100%発揮するために本当に必要な「直前の整え方」。
意外な落とし穴と正解を、専門家に聞きました。
■「貼るカイロ」が集中力を奪う?意外な落とし穴
厳しい寒さの中での移動を考えると、寒さ対策は必須です。
しかし、愛媛県松山市の総合学習塾fitの講師、橋田康平さんは、受験生の定番アイテムとも言える「使い捨てカイロ」の使い方に警鐘を鳴らします。
(総合学習塾fit 講師・橋田康平さん)
「『体に貼るタイプ』は避けたほうが無難です」
橋田さんによると、試験会場は暖房が十分に効いていることが多く、緊張も相まって試験中に汗ばむほど暑く感じることがあるといいます。
試験中に上着を脱ぐことは可能ですが、服の下に貼ったカイロを剥がすためにゴソゴソと動くのは、1分1秒を争う受験生にとって大きなタイムロスと精神的負担になります。
背中や腰からじわじわと広がる熱気は、一度気になり出すと止まりません。暖房が効きすぎた室内で、頭はボーッとし、額には脂汗がにじむ。難問と向き合う思考回路が、不快な熱さによって遮断されてしまうのです。
プロが推奨するのは、重ね着で体温調節ができる服装にした上で、「貼らないタイプのカイロ」で手先を温める程度に留めること。ほんの少しの判断が、快適な受験環境を守ります。














