“10分での避難完了”が目標も…避難にかかる時間は
今回の津波でもう一つ浮き彫りになった課題が、避難にかかる時間です。

港町ではウイルス禍前、年1回ほど避難訓練を行っていました。上越市は、直江津地域では地震から10分後に津波による浸水が始まると想定していて、10分での避難完了を目標としていました。

ただ今回のアンケート調査では、これまでに回答した32人のうち21人が、地震発生から10分以上たってから避難を始めていたことが分かりました。
上越市 港町防災対策委員会 木島英喜 副委員長
「いよいよテレビで津波が来たとか、実はでかいぞと、後から後から情報を受けて、本当にまずいんじゃないかと」

地震発生からおよそ20分後に撮影された写真には、避難していない住民の姿が…。海の方を見ている人もいました。

上越市 港町防災対策委員会 木島英喜 副委員長
「今までこの地域に、これまでの津波がきたことがなかったので、皆さんの頭の中では『気象庁で警報が出ても大したことないんじゃないか』とか、楽観的に自分の都合のいいように解釈する人が多くて…」