泉さんたちは住民にアンケート調査を行いました。

まだ集計の途中ですが、避難した43人のうち旧古城小に逃げた人がおよそ半数の21人で、津波避難ビルに逃げた人はわずか4人でした。残りの人は、親戚の家や他の施設に避難していたということです。

津波避難ビルではなく、なぜ より離れた学校などを選んだのでしょうか?

かつてこの地区の町内会長を務めていた大石一夫さんは…

大石一夫さん
「佐渡汽船は海の方向にあって、津波警報が出ているのに避難するのは怖い」

自宅より海に近い佐渡汽船ターミナルに向かう恐怖感や、人が住んでいる寮や賃貸住宅に避難する遠慮などがあったようです。また、佐渡汽船ターミナルに向かったものの鍵が開いていなかったため、直江津港湾合同庁舎に避難した住民もいたということです。