アンケートは入口に過ぎない 今後の展開は

プチ鹿島さん:
僕が気になるのは、「森さんが会長の時代から、長くやってたんじゃないか」と言われてるじゃないですか。それ考えると、例えば昭和の頃は保守本流っていうのが竹下派とか宏池会とか、そこにいろいろ抑えられていて、業界団体とか。いわゆる清和会って、お金を集めるのがあんまりうまくなかったんじゃないか。
星浩さん:
キックバックのやり方自体は昔からありましたが、量は全然なくて。やはり、小泉・安倍と政権派閥を握った段階で、裏金がぐっと増えていく、ということが実態ですよね。
プチ鹿島さん:
つまり、人気のある首相を出したことによって、急に「メジャーな派閥を目指そう」ということになったことによって、「パーティーというのは、いい集金力になるんじゃないか」と気づいたのか。
星浩さん:
それによって派閥の数を増やす、それから巨大派閥の維持に使う、ということに充てられたわけですよね。
プチ鹿島さん:
そうなると森さんの時代から、というのは。
星浩さん:
そのノウハウとしてはあったんですけど、額が急速に増えたのは小泉・安倍政権、とりわけ第2次安倍政権ですね。
小川キャスター:
そして今回、浮き彫りになったというわけですが、今後のポイントは?

星浩さん:
今回のアンケートは、入口に過ぎないわけですね。先ほど申し上げたように「裏金の経緯」や、「使われ方」ですね。まだまだ未解明なとこがありますので、それについてこれから予算委員会を中心に関係議員、参考人招致や証人喚問だとかいうことになりますし、これだけ悪いことやってたということも明らかになったわけですから、岸田さんが「総裁としてその処分をどうするのか」。
役職停止か、除名か、離党勧告とか、場合によっては議員辞職勧告とか、そこまで踏み込むかどうか、というので、まだまだハードルは次々残っているということですね。
プチ鹿島さん:
でも国会ってそういう調査の場でもあるから、そこは利用しないといけないですね。
星浩さん:
国政調査権というのがありますからね。
小川キャスター:
そして、この間に岸田総理が火の玉となって信頼回復をしていくのか、その覚悟はどう示されるのか。
星浩さん:
そうですね、なんか本人は「火の玉」と言ってましたが、どうも5日の予算委員会での答弁を聞いてると、ややもう“逃げ腰”という感じの様子が、もうありありとなってきましたね。