2022年5月、神戸の医療機関に勤める若手医師が過労な勤務の末に自殺した。それから1年半以上がたっているが、病院側から遺族側への説明はいまだにない。詳しい説明を望む遺族らが、今年2月2日に病院側を提訴した。

26歳で命を絶った医師『知らぬ間に一段ずつ階段をのぼっていたみたいです』

 2月2日午後、神妙な面持ちで裁判所を訪れた女性がいる。その腕には最愛の息子の遺影が抱えられていた。