2月2日は、「ツー、ツー」の語呂合わせで「頭痛の日」と言われています。頭痛に関して、「天気が崩れる、気圧が低くなると頭が痛くなる」という方はいませんか?これを「低気圧頭痛」と呼んでいます。この「低気圧頭痛」は、なぜ起きるのでしょうか。

「気圧」とは

まず、気圧とは、その場所の上空にある空気の重さのことを表しています。実は地上では1平方メートルの上に約10トンもの空気があり、大人のゾウ2頭分に相当します。それだけの圧力がかかっているのに人間がつぶれないのは、体の内側から同じだけの圧力で押し返しているからなんです。

ただ、その気圧も高気圧や低気圧の動きによって日々変化していて、今年1月の仙台の気圧は、高い日で1025ヘクトパスカルくらいある一方、低い日は995ヘクトパスカルくらいでした。こうした変化で、特に気圧が低くなっていく時に頭痛が起こりやすくなるとされています。

山の上は気圧が低いんですが、ポテトチップスを登山に持って行ったりすると袋がパンパンに膨らみますよね。それと同じような理屈で、人間の体でも、耳の内側にある「内耳」(ないじ)という器官が膨らむことで、頭痛など、体調に異変が生じるとされています。