「よその土地に移るということは全く考えられん」

元日に発生したマグニチュード7.6の地震。

最大震度7の“激しい揺れ”と“津波”が能登地方を襲いました。

喜入友浩キャスター(石川県七尾市・1月2日取材)
「この家は瓦が屋根の方からかなりの量落ちてきています」

まだ被害の全容が見えなかった地震発生の翌日に、news23が七尾市で出会ったのが瀧音敏樹さんです。

築50年を超える瀧音さんの自宅は玄関が崩落し、倒壊の危険があると判定されていました。

Q.住むのは危険ということですが、今後は?

瀧音敏樹さん(1月5日)
「まだそこは考えられんわ」

先の見えない不安を打ち明けていた瀧音さんを、1月31日、再び訪ねました。

Q.きょうはどんな作業をされるんですか?

瀧音敏樹さん
「家は壊す予定ではあるんだけど、残しておかないといけないものを取り出したり」

自宅を建て替え、この地に残ると決めた瀧音さん。この日は避難先から片付けに戻ってきたといいます。

自宅から取り出した家族のアルバムには、今は崩れてしまった玄関の前で撮った家族の写真も残されていました。

瀧音敏樹さん
「やっぱり思い出の品とか、ようあるもんでね、捨てるのは寂しいものがある

自宅の隣に、瀧音さんの工場があります。

建具の塗装店を営んでいて、能登地方の伝統の祭りで使われる「キリコ」の塗装も手がけました。

地震直後は廃業も頭をよぎりましたが、今は“ここで再び営業を始めたい”と考えています。

瀧音敏樹さん
「住み慣れた街がいいっていうかね、よその土地に移るということは全く考えられん。やっぱりここが好きなんかな