この4月に誕生した「TBS NEWS DIG Powered by JNN」

「DIG」とは「掘り起こす、深掘りする」という意味。JNN系列全国28局と、海外支局員の深掘り取材が、ぎゅーっと凝縮された記事が満載の新メディアです。

その魅力と、記者たちが込める思いをご紹介します。

■動画だけじゃない!“読める”ニュースも豊富

独自の調査報道や、番組の硬派な記事から、街でみかけたガンダムの名言について調べた気軽に楽しめる記事など、様々な話題が揃うNEWS DIG。

映像だけでなく、“読める”ニュースが豊富なのが特徴です。

2022年5月に公開された、映画界の性暴力を俳優が実名で告白した記事は、これまでに1100万回以上のページビューを記録しています。

こちらは、ある殺人未遂事件の裁判を追った記事

被告は新型コロナで夫を亡くした末、無理心中を図り、高校生の娘と大学生の息子を刺し殺そうとした「母親」でした。

取材した記者のノートには裁判でのやり取りが、事細かに記されていました。

TBS報道局 代田直章 記者:
「お母さんに殺されかけた息子さんが裁判の調書のなかで『お母さんは一生懸命、私たちに愛情を注いでくれた、今でも大好きです』と言ったときの言葉や、被告がどんな感じだったのか、裁判長がどう被告の母親を叱責したのかとか・・・」

30ページに及ぶメモの中には、被告である母親が娘を刺す直前、発した言葉も。


「ゴメン、ママムリ。一緒に死のう・・・」

その言葉に記者は当時、特別な思いを抱いたといいます。

代田記者:
「実はこの裁判の2週間前ぐらいに、自分の2人目の子供が生まれたばっかりだったんですよね。喜びの真っ只中で、この事件を知って、なぜ自分を支えてくれるような子どもを殺そうとしたのか。そんなことがあっていいのかって…隠れた事実を伝えたかった」

法廷での撮影や録音が禁止されている裁判。放送だけでは語りつくせない思いや事実を、NEWS DIGの記事に込めたのだといいます。

代田記者:
「テレビのニュースの記者が向かい合っているリアルな事件の様子や、事件に関わった、事故に関わった人たちの息遣いまで聞こえるような思いが、文字として表現できるからこそ、読んでいる人に何か伝わるものがあると思うんです」

NEWS DIGには事件や、政治、経済など最前線の取材をぎゅっと凝縮した+αの記事が揃っています。

■月間1万2000本以上 全国のイマに簡単アクセス!

JNN28局の記事が無料で読めるNEWS DIGには、月に1万2000本を超える記事が集まります。

2022年4月、北海道で起きた観光船の事故では関連する記事が全国からNEWS DIGに。様々な地域、違った側面から書かれた記事も、より身近に手軽に読むことができるんです。

さらにNEWS DIGでユーザーの関心を集めたのが、この記事。

【特集】「実は、赤ちゃんができました」“心が男性どうし” のカップルに宿った新しい命とふたりの選択

こころは男性で、からだは女性、トランスジェンダーの「きみちゃん」と
こころもからだも男性の「ちかさん」。

2人のもとに宿った新たな命を追った連載企画です。日本では稀なトランスジェンダーの妊娠ですが、“これまでの性別の枠組み”にとらわれず、“自分らしく”生きようとする2人の姿があります。


きみちゃん:
「隠れて生活している人もいっぱいいると思うので、希望になったらと思います」

取材したのは、HBC北海道放送・入社4年目の泉記者です。

HBC北海道放送 泉優紀子記者:
「性的マイノリティといわれる人が向けられる目線っていうものに対する違和感というのがあった。でも、2人が幸せそうにしている様子、赤ちゃんができて嬉しいっていうような姿をみたときって、あまり性別の境目ってなくなっているんじゃないかなって思うんです」

NEWS DIGでの発信で、全国の人たちからどんな反響が寄せられるのか心配だったといいますが・・・

泉記者:
「“2人に幸せが来ると良いなという風に思いました”っていう言葉が、ネットの反響のところでもあって、自分自身もすごく嬉しかったです。自分が取材してきたことというのは地元の北海道だけのことじゃなくて、全国に繋がっている課題だったんだなって思います」