1月1日の能登半島地震で、津波警報が出されるなか、避難を急ぐ住民が、指定された避難場所の小中学校の窓ガラスを割って中に入るケースが相次ぎました。中には学校側とトラブルになったところもあり、一刻を争う津波避難所の課題が浮き彫りになっています。

住民:「校長先生が窓ガラス割れとるから何だかんだ文句言ってた」

避難所に指定された富山市の中学校。しかし、地震直後、鍵が開いておらず住民が窓ガラスを割って中に入り、のちに学校側とトラブルになりました。

この中学校を含め、富山市では沿岸部を中心に9つの小中学校で避難の際に窓ガラスが割られたことがわかりました。

元日午後4時10分ごろ、観測史上初となる最大震度5強の地震に見舞われた富山県。午後4時35分には、富山市で最大波となる80センチの津波を観測。沿岸部の住民はすぐに避難しました。 

住民:「すぐ逃げて。すぐ逃げて。津波。津波警報」

海を背にして走る各地の道路は、避難しようとする車で大渋滞。そして避難した先でも、混乱が起きていました。