青葉被告「名前が出た方は覚えやすかった」
小川キャスター:
一方で、この実名での審理に関して、青葉被告からも言葉があったと?

MBS 國土愛珠 記者:
2023年12月6日の公判の被告人質問で、ご遺族の意見陳述の後に、「どのようなエピソードが印象に残りましたか?」と聞かれた際に、青葉真司被告は、「名前が出た方は覚えやすかった」と発言がありました。
小川キャスター:
これは、どういうことなんでしょうね。
MBS 國土愛珠 記者:
青葉被告も京アニのファンであったんですけども、そういった知ってる名前の方のエピソードは具体的には覚えられたけど、そうではない方はなかなか難しかったりするというのを正直に話していたというのが印象です。
トラウデン直美さん:
そういった発言を聞いて、ご遺族の方はどういうふうに感じられていたんでしょうか。

MBS 國土愛珠 記者:
実名・匿名を選ばれた方も、やはり皆さんその大切な家族を失って、その方への思いを、すごくつらい思いをされながら法廷で立って喋られていたと思うので、これを聞いてどのように感じられるかというのもありますし、青葉被告の発言について寺脇さんは「だからこそ、妻の名前を出して、存在を認識させ、罪の意識を持ってほしかった」というふうに話していました。
小川キャスター:
やはり実名・匿名、いずれを選ぶにしても、それぞれのご遺族の皆さんの思いや葛藤があると思いますし、実名、名前が持つ力の大きさというのは、もちろんあると思います。
匿名で出された方々についても、その判断の裏にはどういった思いがあったのか、どういった日々の営みがあったのかを想像する受け止め側の力や、意思というのも、今後ますます問われていくと思います。

トラウデン直美さん:
本当にそうだと思います。報じる立場でもそうですし、きっとご遺族の方々は、裁判が進んでいく中でも気持ちが変わられたりということも当然あると思うので、どういう心境の変化があったのか、決意があったのかということを、いつも想像できるようにいたいなと思いますね。
小川キャスター:
143日と長期に及んだこの裁判は、25日に判決ということになります。
※動画内で紹介したアンケートは25日午前8時で終了しました。














