小説と出会い…後に生まれた『女性監督』との妄想の世界

 (青葉被告)「京アニのアニメを見て、今時こんなすごいアニメはないだろう、と驚いた。なんとか自分でも書けないかと」

 無職だった31歳のころ、京アニの代表作「涼宮ハルヒの憂鬱」の原作小説と出会ったのだ。強い感銘を受け、小説家になることを志した。しかし、その志が、のちに事件へとつながる妄想を生み出すことになる。
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 その一つが、実在する京アニの女性監督をめぐる妄想だった。ネットの掲示板サイトで出会ったと勝手に思い込んだ。実際に青葉被告が一方的に書き込んだ掲示板サイトへの投稿が残されている。

 【青葉被告の投稿より】
 「異常なほどの色気」
 「ホレさせるだけホレさせて」
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 全く接点のない女性監督への感情をこう述べている。

 (青葉被告)「はっきり言って恋愛感情です」
 (弁護人)「LIKEかLOVEかで言うと?」
 (青葉被告)「LOVEであります」

 しかし、妄想の世界で2人の関係は徐々に悪化。やけになり、ある事件を起こす。