青葉被告の過去 元上司「真面目に仕事していました」
青葉被告はどんな妄想を抱き、なぜ事件を起こしたのか。半生をたどった。
埼玉県さいたま市、青葉被告は45年前にこの町で生まれた。9歳のころに両親が離婚。父親に引き取られアパートで暮らしていた。しかし、日常的に虐待を受けていたという。
写真の中で穏やかな表情でほほ笑むのは小学6年のころの青葉被告である。体格がよい活発な子どもだったという。
地元の高校の定時制に進学すると、埼玉県庁の非常勤職員として勤務した。郵便物を仕分けする文書課に所属していたという。取材を進めると、青葉被告の上司だった女性にたどり着いた。
(青葉被告の元上司)「(同僚からは)『青葉くん』と呼ばれていて。細くてすごく美男子だったんですよ。真面目に仕事はしていました。言われたことは全部ちゃんとやりますし。(仕事ぶりは)普通よりもちょっと上という感じですかね」
しかし20代、人間関係がうまくいかず、仕事を転々とした。そんな中で人生を大きく変える出会いがあった。