【独自入手】事件直後のスタジオ内部の写真
2019年7月18日、事件は起きた。社員36人が死亡して32人が重軽傷を負った。
火は吹き抜け構造のらせん階段を通じて燃え広がり、1階で2人、そして2階では11人の遺体が見つかった。3階と屋上をつなぐ階段の周辺には、折り重なるような形で20人が亡くなっていた。
今回、取材班は事件直後のスタジオ内部の写真を独自に入手した。当時の詳細な状況が見えてきた。
火が放たれた1階の部屋は、天井が抜け落ち、鉄骨がむき出しになっている。
20人が遺体で見つかった3階と屋上をつなぐ階段。当時は扉は閉まったままだった。開けるに至らなかったとみられている。
一方で3階の部屋は棚や本がきれいに陳列されたままになっている。ただ天井を見るとエアコンなどプラスチックの部分は溶けて垂れ下がっている。
消防によると、出火して60秒後には300℃にまで達するガスが充満したという。