法廷での青葉被告は裁判が進むにつれて“饒舌”に

膳場貴子キャスター:
取材したMBSの森記者です。初公判からずっと取材を続けているということですが、法廷での青葉被告はどんな印象でしたか。
MBS 森亮介記者:
初公判のときは声が小さくて聞き取りづらい場面もたくさんあったんですが、裁判が進むにつれて、身振り手振りを交えながら饒舌に主張を述べていくようになりました。また、遺族側の被告人質問の際には、「逆に聞きますが」と述べて、答える立場にありながら、質問をし返して、裁判長から制止されるという場面もありました。
上村彩子キャスター:
青葉被告はコンビニの強盗事件の後、自らが抱える“妄想”について、医療の支援を受けるということはなかったんでしょうか。
MBS 森記者:
実は青葉被告は京アニ事件のおよそ3年前から、国の制度で訪問看護を受けたり、精神科に通ったりしていました。訪問看護師は青葉被告から居留守を使われても通い続けるなどしていたということですが、事件直前に青葉被告自らがそうした支援を断ち切って、孤立を深めていったということでした。
改めて、裁判では青葉被告に“妄想”があったことに争いはありません。その上で検察は犯行直前のためらいなどから、“妄想”の影響は限定的だったということで死刑を求刑しています。一方の弁護側は、青葉被告が“妄想”に支配されていたということを主張して無罪または刑の減軽を求めています。

















