岸田総理の支持率は低下…国民に“論点のすり替え”がバレている?

小川彩佳キャスター:
まずご覧いただきたいのが、この週末に行われた各社の世論調査です。

<内閣支持率 世論調査>
▼朝日新聞(1月20・21日調査)
支持:23%
不支持:66%

▼読売新聞(1月19~21日調査)
支持:24%
不支持:61%

岸田総理の支持率は朝日新聞23%、読売新聞24%と、上がっていません。

星さんの取材によりますと、総理の側近は「支持率が反転すると期待したが、派閥解散は国民には通じなかったようだ」と言っていると。

プチ鹿島さん:
なんか、ごまかされていませんか?派閥を解散しなければいけないほど、裏金問題が大事だというなら、じゃあその裏金を貯めて何に使っていたのかとか、何か効果があったのかとか、それを全て説明しなくちゃいけないじゃないですか。そこなんですよね。

だからむしろ、派閥解散で覆い隠しているような…。あと萩生田さんも、地元の八王子選挙を21日までやっておられて、それが終わったらこういう報告するというのは、本当に軽視していますよね。

(萩生田さんは)「早く気づくべきだった」っていうんですけど、この報告も早く気づくべきなんじゃないんですかって思います。

藤森祥平キャスター:
なんか、さらっと入れ込んできた感じでしたよね。

プチ鹿島さん:
本当に無茶苦茶だと思いますね。

藤森キャスター:
鹿島さんがおっしゃったように、派閥が解消すれば全てが終わりという問題ではありませんが、岸田総理が「岸田派は解散する」と突如ぶち上げました。

今までの政治刷新本部の議論をみていきますと、政策集団がお金と人事からの決別、それから政治資金パーティーの禁止、などなど。あれ、これよくみてみると、派閥の存続が前提になって話が進んでいませんか?

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
そうですよね。岸田さんとすれば、当初は党全体で派閥を解散して、改革やってるんだとアピールして、自分の主導権、指導力をアピールしたかったのでしょう。しかし麻生さんにそこを反対されて、派閥全体で解消するのは頓挫してしまったということなんですね。

そもそも鹿島さんがいわれたように、今回の問題は、裏金というのを作ったところに問題があったわけです。ですから、できれば第三者機関でどういう実態があったのか、どういう経緯があったのかというのを調査してもらうべきなのですが、そこの部分をすり替えて派閥の問題にしているので、こういうことが起きています。

実は支持率が低いのも、国民のほうはもうそれを見抜いているので「ああ、また岸田さんはすり替えをやっているな」ということがバレてしまったというのが現実ではないでしょうか。