刷新本部では「本当の改革はできない」と岸田派の解散に批判の声も
時を同じくして会見を開いたのは、安倍派の萩生田前政調会長。派閥側からの寄付が、2018年からの5年間で合計2728万円、収支報告書に不記載だったと明らかにしました。キックバックについては…

安倍派 萩生田光一 前政調会長(22日)
「初当選(2003年)の時からノルマを超えた分については還付(キックバック)があるのは承知していました」
「安倍元総理が派閥によるキックバックを一度止めようと呼びかけていたと聞いた」などと証言。その上で…

安倍派 萩生田光一 前政調会長(22日)
「長い間、清和研(安倍派)としてはこのシステム・慣習を踏襲してきたので、もっと早いときに誰かが気づいて止めていれば、多くの若い人たちにご迷惑をかけることもなかったのではないかと思っていて、今自身が派閥の役員の1人なので、遅まきながら反省しているところ」
他の安倍派幹部は…

安倍派 西村康稔 前経産大臣(19日)
「私自身は『ノルマ分だけ売れば良い』ということで、ずっと秘書に言っていたので、(キックバックを)私自身は把握をしていなかった」

安倍派 世耕弘成 前参院幹事長(19日)
「私の事務所では、資金の管理は完全に秘書に任せていた」
「秘書に任せていた」とする世耕氏ですが、かつて、民主党の小沢一郎議員に「政治とカネの問題」が浮上した際には…

安倍派 世耕弘成 前参院幹事長(2010年2月3日のSNS投稿)
「収支報告時には、担当秘書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認した上で書類を提出していることが、空しくなってきます」

裏金事件を受けて、安倍派など3つの派閥が解散を決めましたが、JNNの調べではこの週末、少なくとも18人が収支報告書への不記載を明らかにしました。

宮本晴代 記者(22日午後、自民党本部)
「岸田総理大臣です。派閥解散の波紋が広がるなか、政治とカネの問題で、どこまで実効性ある対策をまとめられるのでしょうか」

一方、自民党本部で行われた刷新本部。岸田総理の隣に座る麻生副総裁は、この表情…。
会合では、派閥による政治資金パーティーの全面禁止など「中間とりまとめの論点」が提示されました。

安倍派 大西英男 議員
「なによ、(岸田)総裁・本部長は自分の派閥だけ解散してさ。あとは野となれ山となれって、こんなことでは本当の改革はできないよ」

無派閥 桜田義孝 議員
Q.何が本当の改革案か?
「私が総理大臣になることです」

こうしたなか、今回私たちは、自民党に所属する全ての議員にアンケートを実施。派閥からのキックバックについて、10人が「今回の問題発覚前から把握していた」と回答しました。その上で…
安倍派 閣僚経験者
「派閥に記載を止めるよう指示された際、適法に処理されると信じていた」
安倍派議員
「派閥の意向に逆らい切れずやむなく事務所が還付(キックバック)を受けた」

















