会計責任者って何?資格もいらない、試験もない
若新 慶応大学特任准教授:
そもそも、会計責任者というものが、これまでの政治家にとって都合のいい制度だった。会計責任者と聞くと、公務員みたいに聞こえるが、実は誰でもいい。会計責任者はこの人ですよって、名前を書いて出せばいい。資格も試験もない。

例えば、身内に病気がちで働けない人がいて、給料を渡して会計責任者にする、なんてことも行われる。その代わり、何かあったらよろしくね、みたいな。
もし、そんな会計責任者に、政治家が不正を指示しようとした場合、直接指示しなくても、「そういうものだよね?分かってるよね?お願いします」って忖度が働いて、「私じゃなくて会計責任者がやりました」となることもありうる。
政治家全体で、資格もない、十分な責任も持てないような人を会計責任者にして、いざというときに尻尾切りができる制度にしてきた。
そこにようやくメスを入れようという話になったが、内向きで、自分たちの都合のいいものにされないように、第三者を入れて、法的にまともなものになっているかどうかを、客観的に考えて作ってほしい。
ホランキャスター:
システム作り、派閥解散の議論ももちろんだが、問題の説明もしっかり行っていただきたい。