能登半島地震で被災した珠洲市と能登町の中学生の金沢市への集団避難が21日、始まりました。

珠洲市野々江町の珠洲市民図書館では21日午前、集団避難する中学生がバスに乗り込み、家族との別れを惜しみました。

見送りに訪れた家族は「今はさみしいのほうが強い。(娘が戻ってきたときのために)ちょっとでも元の生活ができるように頑張れれば」と話していました。

集団避難する男子中学生は「家族に会えないのがさみしい。部活で野球をやっているので、キャッチボールをしたい」と話していました。

珠洲市は、市内に4つある中学校の生徒199人のうち、半数以上の102人が集団避難を希望しました。能登町の中学生40人とともに金沢市の医王山スポーツセンターで集団生活を送ります。

珠洲市と能登町は22日、市内すべての小中学校で授業を再開することにしていますが、ライフラインが整った環境での学習を求める要望に応えたということです。