順番に組み立て…ついに地蔵菩薩の姿が

 車を走らせること約1時間。のべ4台のトラックを使った引っ越しが完了。しかし、すぐに搬入というわけにはいきません。まずはお堂に大仏を吊り上げるための電動ウィンチを設置します。
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 そして、いざ搬入。境内には木が植えてあり、その間を縫ってお堂まで運びます。

 (明観さん)「背中側大丈夫?」
 (弟子)「こっち寄りすぎです。木当たります」
 (明観さん)「こっちって言われてもわからへんやんけ!」
 (弟子)「前!前が危ない」
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 胴体と両肩が運び込まれ、だんだん形が見えてきました。最後は顔です。「たとえ回り道になっても顔は山門からお入りいただきたい」という思いがあります。電動ウィンチで引っ張りあげられた顔を弟子たちが体におさめていきます。ばらばらだった体が組み立てられ、地蔵菩薩がその姿をあらわしました。

 完成の知らせを聞き、明慶さんも藤次寺に駆けつけます。ついに顔のお披露目です。
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 日本で最も大きな木彫の地蔵菩薩。32年の時を経てよみがえりました。この光景に明慶さんは、ただ静かに手をあわせました。
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 (松本明観さん)「迎え入れてもらえるところにおさまっていただくのは、仏師冥利につきる幸せですし、ときどき会いに来させてもらいたいなと思います」